N.I
海務工務システム部
2012年入社
文学部 英米文学科
M.M
海運プラットフォーム推進部付
NBP 出向
2019年入社
法学部
K.C
DX ソリューション開発部
2019年度入社
文学部 ドイツ文学科
文系人材がIT人材として成長する場所
-SESSION 01
私たちがIT業界に
飛び込むまで
IT業界に興味を持った私は、特定の業界に特化したSIer(エスアイヤー)に絞って就職活動をしていました。どの業界をユーザーとする会社にするかが一つのポイントだったわけですが、「海運・物流業界の社会への影響の大きさ」が決め手となり、NBS へ入社しました。
入社後に携わったのは、日本郵船社内の申請データ、文書データを管理するシステムの再構築プロジェクト。入社3年目からは、ITサービスの計画、設計、運用、改善を効率的に行なう仕組みとして注目されているITSMシステムの保守改修を担当。国内のユーザーと海外のシステム開発者をつなぐブリッジSEの立場で業務を行っています。
私は、特別にIT業界に入りたかったわけではないのですが、「グローバルな仕事ができる」「長く働き続けられる環境が整っている」といった点でNBSを選びました。現在は、日本郵船の海務グループに常駐をする形で IT 関連の業務を担当しています。具体的には社内のユーザーに対するサポート業務、システム運用保守、船舶の運航管理を担う基幹システムの入れ替えプロジェクトのマネジメントなどに関わっています。システムを使って業務を行う日本郵船と、そのシステムの開発、保守運用を行うNBSを仲立ちして、ミスコミュニケーションを防いで各案件を円滑に進めることが私の役割です。
私は、人々の生活に欠かせないインフラとして物流業界に関心を持ち、その中でも海外とつながれる海運系企業を中心に就活を進めました。NBSと出会って、「IT の面から海運業界に関わるのも面白そうだ」と思って、応募を決めました。入社してからは、石炭や塩から穀物まで多種多様なバルク貨物の輸送を支える基幹システムの保守、業務効率化ツールの開発などを担当。
続いて、バルク貨物などの海上輸送を担うNYKバルク・プロジェクト株式会社へ出向し運航管理業務を経験した後、現在は出向先社内でBPM(Business Process Management)を任されており、ITツールを用いて業務の効率化に携わっています。
文系人材がIT人材として成長する場所
-SESSION 02
専門知識の壁を
いかに乗り越えたか
文系出身者がIT企業でシステム開発に就くのは、ハードルが高いと思われがちです。でも、私は楽観的に考えていました。「入社後に手厚い研修が受けられる」「SE全体のかなりの割合で文系出身者」だと聞いて、「頑張れば、なんとかなるだろう」と思っていました。実際に新入社員研修を受けてみると、「パソコンを解体して仕組みを知る」というところから始まる、本当にITを基礎の基礎から教えてもらえるものでした。そして、約一か月をかけて、プログラミングの実習や、システム開発のグループワークなど、初心者にはかなり手応えのある内容までステップアップしていきました。
私も会社説明会や社員面談で、入社後のIT研修の充実を聞かされていましたから、大きな不安はありませんでした。研修が進むにつれてレベルがあがり、「自分は向いていないのではないかな」と落ち込むこともありましたが、乗り越えることができて今に至っています。グループワークでは要件定義からプログラミング、テストまで、システム開発の上流工程から完成までを経験しました。初めてのプログラミングなど、想像していたような苦労はしましたが、研修のおかげで、ITの世界への第一歩を何とか踏み出せました。
振り返ってみると、入社後の研修で学んだことは、確実に実際の業務に役立ちました。
私は配属されたばかりの頃、「高度な知識なしにアプリケーションがつくれるローコードツールを使って、システムのテストを自動化するスクリプトを書く」という業務を任されました。その時、ローコードツールの使い方を新たに覚えることが求められたわけですが、与えられた仕事を無事にこなすことができました。研修の時に、ソースコードの記述をはじめITの基本的スキルを経験していたことによって、自分の力で新しいITスキルを学ぶ下地ができていたのかもしれません。
文系人材がIT人材として成長する場所
-SESSION 03
私たちの現在地と
将来の目標
私がSEとしての成長を感じたのは、入社3年目に部署異動して、ITSMの保守開発を任された時。それまでは、スポット的なテストツールづくりや簡単なシステム開発の一部を担当する形でしたが、システム要件のヒアリングから開発まで一貫して自分にメインで任せてもらうことができて、「ちょっとは成長できたかな」と嬉しくなりました。SEとしての経験を踏まえて、私が次の目標としているのがUI(User Interface)、UX(User Experience)デザインのスキルの修得です。UI、UXというのはユーザーにとっての使い易さや楽しさを追求する領域。言葉や人間の心理を得意とする文系としての自分が、大いにいかせるのではないかと考えています。
現在のプロジェクトに関わるようになり、「IT担当としてステップアップできた」と手応えを感じています。日本郵船の 200隻強の船舶を遠隔からモニタリングし管理するというシステムの開発プロジェクトですから、関与する人数、プログラム数といった開発規模も大きく、予想外の問題が次々に起こりました。失敗もありましたが、学びも多く、プロジェクト管理についての私の経験値は大きくあがりました。プロジェクト管理は、関係者を取りまとめて、システム開発を計画通りに、高い品質で完成させるために必須となる大切なスキル。もっと磨いて、さらに上のステップを目指したいと思います。
学生時代、英語の勉強をしている時が私の一番楽しい時間でした。IT業界に入った今、ユーザーの要望をシステム開発者に伝えるポジションで働いていて、時々思うことがあります。それは、「この仕事は通訳みたいで、語学好きな自分の文系的な部分と共鳴しているな」ということ。価値観や立場が異なる人と人をつなげるという意味で、通じるものがあるのでしょうか。私と同じように文系でも、自分の持っている何かが必ずいかせますから、まったく怯むことはありません。理系の人が技術を勉強している間に、文系の人も自分だけの経験をしているはずで、それをいかせるのがITの世界であり、NBSという会社です。