社長メッセージ
求められる企業であり続けるために
代表取締役 社長執行役員 宮地 誠一
IT×物流から生まれるバリュー
私どもNYK Business Systems(以下NBS)は、1988年に日本郵船の情報システム部門が独立して生まれた企業です。ITと物流のビジネススキルを併せ持つ稀有な存在として、日本郵船グループをIT面から支えています。独立した企業として順調に成長を遂げてはきましたが、さらなる飛躍を遂げるために今一度、社内改革を進める必要があると判断。以下の三つのスローガンを、掲げるだけでなく、実行していくことが社長である私のミッションであると自覚しています。三つのスローガン
第一に掲げるのが「Customer Centric」、すなわち「顧客本位」という基本姿勢です。単に、お客様のご依頼に沿った提案を行うだけでなく、私たちの顧客である日本郵船の各事業部門、もしくは関係会社が本当に実現したいことに対して、いかにITサポートができるかをプロとして考え、アドバイスする企業姿勢を文化として浸透させることが重要です。二つ目に掲げているのは、「Group & Global」。国内外に存在する顧客、すなわち膨大なアセットの価値に目を向けて、待っているだけでなく、こちらから積極的にアプローチをかけていこうという考え方です。実はこれら二つの取り組みに関しては、3年前から中期経営計画の中に盛り込まれており、さらに拍車をかけるフェーズにあるととらえています。
三つ目に掲げる「Digitalization」というテーマは、今年、新たな取り組みとして力をいれているものです。実は、日本郵船グループにおいても「Digitalization & Green」という標語が打ち出されており、変革的なIT利用を促進する動きがはじまっています。まさに私たちNBSの専門性に期待が集まり、重要な役割を担うべくタイミングが到来したといっても過言ではありません。
“強み”を最大化する
私たちもこれまでに様々な経験を積んできたので、この専門性をバリューアップのカタチで提供できる、そんな“強み”も十分に育っています。たとえば、グループの中には大小さまざまな企業がありますが、どんな規模の企業であってもITに対する質的な要求に差はありません。中堅、中小であっても大企業と同等のレベルのクオリティが求められますが、中堅以下の企業では往々にして、スケールメリットが生じづらく、どうしても高価な投資となりがちです。私たちは、大企業と同等のクオリティを担保しつつ、ITのキャパシティをいわば、“必要な部分だけを切り売りする”ような感覚で、安価に提供することも可能になっています。“質の良いモノを少量だけ”というマーケットニーズにしっかりお応えすることができます。このような私たちの“強み”を再確認し、不足している部分は外部パートナーとのアライアンスの中で、私たちがしっかり監修しながら提供し、顧客の潜在的ニーズにジャストフィットした提案を行ってまいります。私たちの強みは、まさに現在の日本郵船グループ全体のニーズと合致しています。今後も私たちが求められる企業であり続けるために、重要な時期にあることは間違いありません。